VR科学博物館は、産総研*発ベンチャー「地球科学可視化技術研究所」内の組織である恐竜技術研究ラボによって設立・運営されています。恐竜を含む科学分野の博物館は、人々が最も容易かつサイエンスに触れられる場所であるとともに、科学を発展させ、普及させる重要拠点です。一方で、地理的な問題や、博物館という施設そのものの与える敷居の高い印象、そして特に昨今のコロナウィルス蔓延に伴う社会情勢により、科学系博物館は現在大きな転換を迫られています。

　そこで私たち恐竜技術研究ラボは、近年進歩の目覚ましいバーチャル技術を活用し、世界のどこにいても安全かつ気軽に科学博物館を体験できるVR科学博物館を設立し、科学への親しみと、その普及・発展を絶やさないよう活動を開始しました。単なる従来の博物館のバーチャル版ではなく、仮想現実でしか実現できない、「現実を超える科学博物館」を目指し、様々な研究者や実在の博物館と連携しながら、博物館の未来に寄与できるよう努力を続けています。

*国立研究開発法人産業技術総合研究所

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​恐竜技術研究ラボについて

　恐竜技術研究ラボは、地球科学可視化技術研究所（CEO 芝原暁彦；CTO 大道寺覚）と、福井県立大学恐竜学研究所とが協力し、2020年4月に設立しました。同大学からは、恐竜学研究の第一人者である東洋一名誉教授、今井拓哉助教にそれぞれ総括研究員、研究員としてご参画いただくことで、恐竜技術研究ラボでは、サイエンスの窓口として最も親しまれている分野の一つである「恐竜」を、最新技術を用いてより広く社会還元するできる方法を模索しています。また古生物学イラストレーターであるツク之助氏に、特別技術顧問として就任いただだくことで、デザインや表現でもより訴求力の高い恐竜コンテンツを制作しています。